こんにちは!
ヒロ(@hirocamp232)です!
焚き火っていいですよね。
キャンプの魅力として上位にランクインしがちな焚き火ですが、きちんと対策をしないと焚き火の熱により芝生や地中の木の根に深刻なダメージを与えてしまうこともあります。
一般的な熱対策として、焚き火台の下に薪を並べたり、焚き火シートを2重に敷いたりする方法があると思いますが、これらだけでは不十分な場合もあります。
本記事では、芝生が焦げる原因・対策が必要な理由・対策方法の3点について詳しく解説しています。
ぜひ、最後までお読みいただき焚き火の熱対策の参考にしていただければと思います!
焚き火で芝生が焦げる原因
そもそもなぜ芝生が焦げてしまうのかについて簡単に説明します。
焚き火で芝生が焦げる原因は「焚き火台からの輻射熱」と「焚き火台から落ちた熾火」の2つが主に挙げられます。
芝生が焦げる原因
- 焚き火台からの輻射熱
- 焚き火台から落ちた熾火
それぞれについて解説します。
焚き火台からの輻射熱
芝生が焦げる原因のほとんどは焚き火台に溜まった熾火(おきび)から発生する輻射熱です。
焚き火を数時間続けていると徐々に熾火が溜まってくると思いますが、この熾火の温度は約300~600℃に達します。
この高温に長時間さらされることにより芝生が焦げてしまいます。
焚き火台から落ちた熾火
芝生が焦げるもう一つの原因は焚き火台から落ちた熾火です。
熾火はそう簡単には鎮火しません。
状況によりますが、一晩中放置しても完全に鎮火しないくらい長持ちします。
そのため、熾火が芝生の上に落ちたまま放置してしてしまうと芝生の表面が焦げるのはもちろん、地中にまで熱が伝わり芝生が根から枯れてしまうこともあります。
輻射熱に比べて影響範囲は小さいものの、薪が長い場合や小型の焚き火台を使用しているときには注意が必要です。
なぜ芝生を焦がさないための対策が必要?
芝生が焦げる原因が分かったところで、なぜ焦がさない対策の必要性について解説していきます。
芝生を焦がしてしまうことによる悪影響は主に次の4つが挙げられます。
芝生を焦がす悪影響
- 芝生が死んでしまう
- 山火事の原因になる
- 焚き火禁止になってしまう可能性も
- 他の利用者が気持ちよく利用できない
それぞれについて詳しく解説していきます。
芝生が死んでしまう
芝生というと丈夫そうなイメージを持たれている方をいると思いますが、実は芝生は非常にデリケートな植物です。
焚き火の熱だけでなく、お湯やジュースなどの塩分・糖分を多く含む液体でも枯れてしまうことがあります。
また、車や人が踏みつけることもダメージに繋がることもあります。
表面上芝生が焦げていなくても、40~50℃程度の熱がじんわり長時間続くだけでも細胞が死んでしまい、芝生が枯れてしまうこともあります。
しかし、地面に生えた芝や植物などは40〜50度の温度に長時間晒されると細胞が死ぬと言われています。
引用元:【キャンパー必見!!】正しい焚き火で綺麗な地面を維持しよう! – ZEN Camps
山火事の原因になる
特に秋冬の乾燥した時期には、芝生についた火が延焼し山火事に繋がる可能性があります。
トイレ等で少し目を離した隙に芝生に火がつき、戻ってきたときには燃え広がっていた、ということも十分考えられます。
言ってもそんなに燃えないでしょ
心のどこかでこう思っている方は、一度YouTube等で「芝焼き」と検索してみると、どれだけ燃え広がりやすいかが分かると思います!
焚き火禁止になってしまう可能性も
余りにも焦がす方が多い場合には芝生での焚き火が禁止になってしまう可能性もあります。
死んでしまった芝生は基本的に植え替えが必要になります。
芝生はただでさえメンテナンスコストがかかるのに、それに加えて何度も修繕するとなると、キャンプ場が焚き火を禁止する選択をせざるを得なくなる可能性もあります。
直火ができるキャンプ場が減っているように、芝生の上では焚き火禁止のキャンプ場が増えてもおかしくないと思います。
他の利用者が気持ちよく利用できない
焦げ跡があちこちにあるキャンプサイトは見た目も良くないですし、次に利用する人も良い気持ちはしないでしょう。
また、気持ちの問題だけでなく、焦げた芝生のススで大切なギアが汚れてしまうことも考えられます。
芝生を焦がさないための7つの熱対策
対策が必要なのは分かったけど、実際どうすればいいの?
ここからは実際どうやって熱対策をすればいいのかについて解説していきます!
芝生を焦がさないための熱対策は以下の7つです。
芝生を焦がさないための7つの熱対策
- 大きめの焚き火シートを使う
- 火床が高めの焚き火台を使う
- メッシュの焚き火台は避ける
- アルミホイルで遮熱する
- 焚き火台の下に薪を並べる
- 焚き火台を台に乗せて地面から離す
- 焚き火専用の熱対策ギアを使う
基本的にどれか1つをやれば十分ということはないと思って、2つ以上組み合わせて対策することをおすすめします。
それではそれぞれの対策について詳しく解説していきます!
① 大きめの焚き火シートを使う
まずおすすめなのは、大きめの焚き火シートを使うことです。
焚き火台に対して余裕を持たせたシートを敷くことで、熾火が芝生に直接落ちるのを防げます。
シンプルですが、サイトを綺麗に使うという意味合いでも効果的です。
ただ、一般的な焚き火シートは難燃性・耐熱性はあっても遮熱性は乏しいことが多いので、この方法では輻射熱対策としてはあまり効果がありません。
遮熱性も兼ね備えた焚き火シートがZEN Campsから販売されているので気になる方はチェックしてみてください!
② 火床が高めの焚き火台を使う
2つ目は火床が高めの焚き火台を使用する方法です。
焚き火台(火床)の高さを確保することで、熱源と芝生の距離を離し、焦げを防ぎます。
目安としてどんなに低くても火床の高さは最低20cmは必要かなと思います。
20cmというのはあくまで感覚的な目安なので様子を見ながら慎重に!
③ メッシュの焚き火台は避ける
3つ目はそもそもの部分ですがメッシュタイプの焚き火台は避けるというものです。
金属板タイプのものに比べてメッシュタイプの焚き火台は熱が下に伝わりやすいです。
メッシュタイプの焚き火台のレビューでよく「ピザが焼ける!」と言われるようにつまりはそういうことです。
そのため、基本的に芝生の上で使用する場合はメッシュタイプの焚き火台は避けるのが無難です。
どうしてもメッシュタイプの焚き火台を使用したい場合は、次に紹介するアルミホイルでの遮熱対策などを併用することを強くおすすめします。
初めて試す場合は土や砂利など焦げる心配がないところで、焚き火シートの下にティッシュを忍ばせて実験するのがおすすめです。
④ アルミホイルで遮熱する
4つ目は個人的に最も手軽で効果を感じているアルミホイルで遮熱する方法です。
使うアルミホイルは普通のアルミホイルで問題ありません。
焚き火台のサイズに合わせてアルミホイルを2重3重に折り重ね、四隅にクリップをつけるだけで作れます。
四隅のクリップで焚き火台の脚に固定することで、焚き火台からの熱はしっかり反射しつつ、芝生との間は空気で断熱できるのでまず芝生が焦げることはないと思います。
アルミホイルの下に手を入れても全く温かさを感じないくらいの効果があります!
焚き火シートの上に直接置くだけでもある程度効果はあるのでアルミホイルだけでもあると良いです。
⑤ 焚き火台の下に薪を並べる
5つ目はやられている方も多いと対策方法だと思いますが、焚き火台の下に余った薪を並べる方法です。
これも効果はありますし、薪も乾かすことができるので一石二鳥で賢い方法だと思います!
ただ、薪によっては隙間無く敷き詰めるのは難しく、隙間から熱が漏れてしまうので過信は禁物だと思います。
また、しっかり見ていないと並べた薪に火がついて燃え上がることもあるので注意が必要です。
⑥ 焚き火台を台に乗せて地面から離す
6つ目は焚き火台を台に載せて物理的に地面から離す方法です。
木の台やブロック等で芝生との距離を確保することで、芝生への熱ダメージを軽減します。
シンプルな対策方法ですが、木の台やブロックは重くかさばるので自分で持っていくのは難しいと思います。
なので、基本的に他の方法を選択するのが現実的です。
コンパクトな焚き火台なら百均の焼き網スタンドがおすすめです!
焚き火専用の熱対策ギアを使う
最後に7つ目は、焚き火専用の熱対策ギアを使う方法です。
市販されている製品はそう多くはありませんが、効果的なものもあります。
例えば、ZEN Campsでは表面にアルミ加工が施された焚き火シートを、Tokyo Campでは焚き火台スタンドを販売しています。
これらのギアを活用することで、スマートに芝生への熱ダメージを大幅に軽減できます。
まとめ:焚き火の熱対策をして芝生を焦がさないようにしよう!
今回は焚き火によって芝生を焦がさないための対策方法について解説しました!
そもそも芝生が焦げてしまう原因は以下の2点が挙げられます。
芝生が焦げる原因
- 焚き火台からの輻射熱
- 焚き火台から落ちた熾火
また、芝生を焦がしては行けない理由は以下の4点が挙げられます。
芝生を焦がす悪影響
- 芝生が死んでしまう
- 山火事の原因になる
- 焚き火禁止になってしまう可能性も
- 他の利用者が気持ちよく利用できない
そして、実際の対策方法としては、以下の7つが挙げられます。
芝生を焦がさないための7つの熱対策
- 大きめの焚き火シートを使う
- 火床が高めの焚き火台を使う
- メッシュの焚き火台は避ける
- アルミホイルで遮熱する
- 焚き火台の下に薪を並べる
- 焚き火台を台に乗せて地面から離す
- 焚き火専用の熱対策ギアを使う
芝生を焦がさないためには、これらの7つの対策方法から複数の対策を組み合わせて行うことが重要です。
きちんと焚き火の熱対策を行って芝生を焦がさないように気をつけましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!