自在金具を使わずに長さ調整できる結び方を知りたい!
できるだけ楽なやり方がいい!
自在金具無しで長さ調節する結び方として有名なものに「自在結び」があります。
ただこの結び方は手順が少し多かったり、ロープが長く余ると輪っかにロープを通すのに手間がかかったりして、毎回使うには少し面倒です。
そこでおすすめしたいのが「ファリモンドフリクションヒッチ」というロープワークです。
この結び方は慣れこそ必要ですが、慣れてしまえば自在結びより圧倒的に楽に結べるので、楽に長さ調整できる結び方をしたい方は是非最後までお読みいただければと思います!
ファリモンドフリクションヒッチとは
ファリモンドフリクションヒッチは、自在結びのようにロープの長さを調節できるロープワークの一つです。
テントやタープを張る際はロープをピンと張る必要がありますが、そんなときに役立ちます!
機能的には自在結びと基本的に同じですが、いくつか優れている点があるのでまずは両者を比較していこうと思います。
自在結びとファリモンドフリクションヒッチの比較
自在結びと比較してファリモンドフリクションヒッチのメリットは以下の4つがあります。
- 結ぶのが楽
- ロープの余りが長いときでもスムーズに結べる
- 長さの調整が簡単
- 解くのが簡単
メリット① 結ぶのが楽
一般的な自在結びに比べ手順が少ないので、その分短時間で結ぶことができます!
慣れるまでは難しく感じると思いますが、慣れるとサクサクっと結べて自在結びには戻れなくなります。
メリット② ロープの余りが長いときでもスムーズに結べる
キャンプをしているとピッタリの長さのロープが用意できないことはよくありますよね。 自在結びの場合、ロープの余りが長いとロープを輪っかに通す作業が煩わしく感じると思います。
その点ファリモンドフリクションヒッチだとロープの余りの長さに関わらず快適に結べます!
メリット③ 長さの調整が簡単
自在結びの場合、長さを調整するには
- 1つ目の結び目を移動する
- 2つ目の結び目を移動する
- 最後の結び目を移動する
といったように複数の手順が必要になりますが、ファリモンドフリクションヒッチの場合は1つの結び目をスライドするだけで済みます!
メリット④ 解くのが簡単
自在結びは結ぶときと同様に解くときも何度もロープを輪っかにくぐらせる必要があります。
ファリモンドフリクションヒッチの場合はロープの先端を引っ張るだけで結び目が解けるので非常に楽です!
ファリモンドフリクションヒッチの結び方
ファリモンドフリクションヒッチのメリットが分かったところで、実際の結び方について解説していきます!
手順① 対象物にロープを回しかける
ペグ、ポール、木などの対象物にロープを回しかけます
手順② 先端側のロープに先端が下に来るような輪っかを作る
先端側のロープに輪っかを作ります。
このときロープの先端が下側に来るように輪っかを作ってください。
手順③ 輪っかを末端側のロープに上から2回巻きつける
手順2で作った輪っかを末端側のロープに2回巻きつけていきます。
このとき末端側のロープの上から巻くようにしてください。
手順④ 輪っかの先端部分にロープの先端を折り曲げて入れる
手順3で巻きつけた輪っかの先端部分にできた輪っかにロープの先端を折り曲げて差し込みます。
手順⑤ 結び目をきつく締める
最後に結び目を締めて行きます。
コツとしては、結び目自体を引っ張りながら、手順4で入れた先端側のロープ奥側を横に引っ張るイメージです。
以上で完成です!
ファリモンドフリクションヒッチの長さ調整方法
短くする場合は結び目を抑えて末端側のロープを対象物側に引っ張ります。
長くする場合は、逆の動きで結び目を抑えて末端側のロープを対象物と反対側に引っ張ります。
これでファリモンドフリクションヒッチの紹介は以上になりますが、最初は中々難易度が高いと思います。
もちろんやや複雑な結び目なので難しいというところもありますが、使っているロープの素材でも結構変わるように思います!
おすすめは芯の部分だけでなく、表地もナイロン製のロープです。
ぼく自身、表地がポリエステル製のロープを使っていたときはなんか固くて結びにくいな〜と感じていましたが、ナイロン製のロープに変えてからしなやかさが増してロープワークが格段にやりやすくなりました!
個人的に使い続けているコスパが良いロープを貼っておくので、ロープが固くてやりづらいという方は検討してみて下さい。
まとめ:自在結びより長さ調整が簡単なロープワーク!
今回は自在結びよりも便利なファリモンドフリクションヒッチという結び方のご紹介でした。
結ぶのも解くのも長さの調整も楽なとても便利な結び方なので、最初は難しく感じるかもしれませんが是非試してみていただければと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!