ハンモックは使ってみたいけどそもそも養生すべきなの?
養生するにも市販のものはそれなりの値段で嵩張りそうだし、もっといい方法はないの?
今回はそんな疑問にお答えします!
結論から言うと、以下の通りです
ポイント
- 場合によっては養生すべき
- 百均の材料で市販より安くコンパクトなものが自作できる
そもそも養生は必要?どんな場合はすべき?
ハンモックの張り方を調べると、養生していたりしていなかったり人によってバラバラで、本当にすべきなのか分からないと思います。
まずはその点について見ていきましょう。 具体的には次の3つのパターンに当てはまるは養生すべきだと思います。
ツリーストラップの幅が2.54㎝以下の場合
1つ目のパターンは、ハンモックを木に結びつけるツリーストラップの幅です。
ツリーストラップの幅が2.54cm以下の場合は養生することをおすすめします。
この2.54cmという数値の根拠は、世界的な環境倫理プログラムである「Leave No Trace」の公式サイトに書かれている以下の記述です。
• Use straps that are 1 inch or wider. These straps made of webbing will limit girdling and bark damage.
Leave No Trace公式
翻訳すると、次の通りです。
• 幅1インチ以上のストラップを使用してください。ウェビングで作られたこれらのストラップは、ガードルや樹皮の損傷を制限します。
Leave No Trace公式
1インチは2.54cmです。
なので、ツリーストラップの幅が2.54cm以下の場合は養生するのが無難です。
キャンプ場で指定されている場合
ハンモックの使用に際してキャンプ場によっては養生をすることをルールとしているところもあります。
当然ですがそういった場合には養生する必要があります。
ツリーストラップを巻く対象が針葉樹の場合
これは私の経験からですが、杉などの針葉樹に巻く場合はツリーストラップの幅が2.54cm以上あっても養生するのが無難だと思います。
杉などの針葉樹の樹皮は広葉樹に比べて剥がれやすく脆いことが多いので、ストラップを少し引っ掛けてしまっただけでも樹皮が剥がれてしまいます。
なので、私は基本的に養生してハンモックを使用するようにしています。
以上が木を養生すべき3つのパターンでした!
どのパターンも長くキャンプをしていれば遭遇する可能性の高い状況だと思います。
なので、次は養生するにはどんなものが必要なのかについて見ていきます。
どのパターンにも当てはまらなかった場合でも意図せず木を傷めてしまう可能性はあるので、可能であれば基本的には養生しておいたほうが無難だと思います!
木を養生するのに使えるもの
主に養生に使えるものは以下のようなものがあります。
木の養生に使えるもの
- 市販のツリープロテクター(ツリーウェア)
- 不要になった布製のタオルや衣類
- 自作する
市販のツリープロテクター(ツリーウェア)
木を養生する道具はツリープロテクター(ツリーウェア)という名称で市販されています。
よく紹介されているもので「GIBBON(ギボン)」というメーカーのものがあります。
しっかりしたものが欲しい、嵩張っても気にしないという方はこちらを購入するのもありだと思います。
複数人で乗ることがあるなどかなり荷重のかかる使い方をする場合は厚みも必要になってくるので、
不要になった布製のタオルや衣類
あまりおすすめはできないですが、15~20cm程度の十分な幅があって、布などの木に優しい柔らかい素材であればツリープロテクター(ツリーウェア)の代用はできると思います。
ただ薄すぎると十分に保護できない可能性もあるので、この方法の場合は少しオーバー気味に巻くなど慎重に養生しましょう。
不要になったものでできるので安く済ませるならこの方法が一番だとは思います。
この方法のデメリットは、
- 木に巻いてそのまま止めておくことができないのでツリーストラップを巻きづらい
- 生地が薄すぎたなどうっかり樹皮を傷つけてしまう可能性がある
- 見た目が微妙
なことでしょうか。
自作のツリープロテクター(ツリーウェア)
最後がツリープロテクターを自作する方法ですが、材料は全て100均で揃えられます!
2枚1セットを300円作れて、使い勝手や見た目も良く、5~10分あれば簡単に作れます。
巻く対象の木が太い場合は2セットくらいはあったほうが良さそうですが、それでも600円で出来ちゃいます。
時間もお金もかからない自作が個人的にはおすすめなので、その自作に必要な材料、作り方についてご紹介していきます。
ツリープロテクター(ツリーウェア)を自作するのに必要な材料
必要な材料は全て百均で手に入るもので以下の通りです。
自作に必要な材料
- フェルト生地
- マジックテープ
フェルト生地
私はセリアで90×40cmのものを購入しました。
サイズは同じでなくても全く問題ないですが、幅15~20cmの帯状にカットしたときに継ぎ目ができる限り少なくなるようにこのサイズを選びました。
継ぎ目が増えると必要なマジックテープの数が増える(もしくは縫い付ける必要が出てくる)ためです。
マジックテープ
私は幅5cm、長さ15cmで粘着タイプのものをダイソーで購入しました。
セリアでも同じようなものは売っていたのでどちらで購入しても問題ありません!
長さはフェルト生地の幅に合わせる形で、幅に関してはくっつきの良さを考えて少し太めのものを選びましたが、あくまで木に巻いたときの仮止めのためなので細いタイプでも問題なさそうでした。
ツリープロテクター(ツリーウェア)の作り方
作り方はとても簡単で5~10分もあればできます!
フェルト生地をカットする
まずはフェルト生地を幅15~20cm程度を目安に帯状にカットしていきます。
私が購入したものは半分に折るとちょうど20cmでしたので半分に折って軽く折り目をつけて、
折り目に沿って生地を切ってい行きます。
マジックテープを貼る
生地を切ったらあとは貼るだけです!
生地の裏表の端に互い違いにマジックテープを貼っていきます。
たったこれだけで完成です!
セット売りだったのでマジックテープのもさもさした方もとりあえず貼っていますが、貼らなくても問題ないと思います。
フェルト生地に直でも仮止めとしては問題程度にくっつきました!
1セットまとめて折りたたむとこのくらいにコンパクトになります。
大体12cm×20cm×3cmくらいです。
まとめ:ツリープロテクターを自作して木を養生しよう!
今回はハンモックを使用する際に養生が必要なのか、養生には何を使えばいいのか、養生するものを自作する方法についてご紹介してきました。
次のような場合は養生した方が良くて、
養生すべき場合
- 幅が2.54cm以下のツリーストラップを使用している
- キャンプ場指定のルールがある
- ツリーストラップを巻く木が針葉樹
主に養生に使えるものは、
養生すべき場合
- 市販のツリープロテクター(ツリーウェア)
- 不要になった布製のタオルや衣類
- 自作のツリープロテクター(ツリーウェア)
の3つがあり、今回は3つ目の自作する方法について書いてきました。
自作に必要な材料は、
必要な材料
- フェルト生地
- マジックテープ
で、フェルト生地を適切なサイズに切って、マジックテープを貼るだけでできるというものでした。
最後までお読みいただきありがとうございました!