冬キャンプ用のマットを選ぶとき、R値がいくつ必要なのか分からず迷いますよね。
結論から言うと、目安は以下の通りで、一般的な冬キャンプだったらR値が4〜6程度あれば十分だと思います!
| 最低気温 | R値の目安 |
|---|---|
| 5〜0℃前後(晩秋・初冬) | R3〜4 |
| 0〜−10℃(氷点下の冬) | R4〜6 |
| −10℃を大きく下回る・高標高・極寒 | R6〜 |
もちろんR値は高いに越したことはありませんが、価格も上がりやすいため、必要以上のR値を選ぶとコスパが悪くなります。
スタイルによっては、そもそも高R値のマットが不要な場合もあります。
この記事では、R値の意味や目安、寝袋との関係に加え、そもそも高R値のマットが必要かどうかの判断基準までまとめて解説していきます。
冬キャンプの快眠を左右するマット選びなので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもR値とは?キャンプマットの断熱性能を示す数値
R値は「身体の熱を地面へ逃がさない度合い」を表す
R値は熱抵抗を示す数値で、大きいほど身体から寝床側へ熱が逃げるのを抑えられます。
「地面から冷気が上がってくる」というよりは、身体の熱が低温側(地面側)へ移動するのを防ぐ力と考えるとイメージしやすいですね。
この「熱移動のしにくさ」が、マットの断熱性を表します。
数値が2倍になれば体感も2倍暖かくなる、という単純な比例関係ではありません。
R値2とR値4の差は大きいですが、R値6とR値8の差はそこまで体感できないこともあります。
ASTM表記があれば他社製品と比較できる
2020年前後から、ASTM F3340という規格に基づく測定が普及してきました。
人の体温に近い温かい板と、冬の地面を想定した冷たい板でマットを挟んで測る方式です。
商品ページにASTM F3340に基づく測定の表記があるかを確認するのが、他社製品を横並びで比較する際のポイントです。
記載がなければ、メーカー独自基準の参考値として扱うのが無難です。
同じ「R値5.0」という表記でも、測定方法が違えば実際の暖かさは一致しません。
複数メーカーの製品を比較するときは、ASTM表記の有無を最初に確認しておくのがおすすめです!
良い寝袋を買ってもマットのR値が低いと底冷えする
中綿が体重で潰れて背中側は断熱性が低くなる
寝袋は身体の側面や上面の保温には強いですが、背中側は体重で中綿やダウンが潰れてしまい、断熱性が低くなります。
そうなると、地面への熱の逃げ道を塞げるのはマットだけになります。
「寝袋の快適温度は余裕があるのに背中だけ寒い」という現象は、これが原因なんです。
寝袋をいくら良くしても、背中側の断熱はマットに依存しています。
寝袋だけで底冷えを防げる、というわけではないんです。
寝袋の快適温度はR値4.8のマットを前提に測られている
寝袋の温度表示(快適温度・下限温度)は、ISO 23537という規格に基づいて測定されています。
つまり、快適温度が−10℃の寝袋は「R値4.8のマットと組み合わせた場合に−10℃まで快適」という意味です。
参考: Sleeping Bag Temperature Ratings(Backpacking Light)
そのため、いくら高性能な寝袋でもマットのR値が足りなければ、底冷えは防げません。
寝袋の性能は十分なはずなのに底冷えする場合は、寝袋をグレードアップするのではなく、まずはマットのR値が十分かを確認してみてください!
【目安表】最低気温別に必要なR値はいくつ?
以下にまとめたR値の基準はあくまで目安で、暑がりか寒がりか、寝るときの服装、地面の状態によっても必要なR値は変わります。
目安表を参考に大失敗しないようにしつつ、経験しながら自分に必要なR値を探っていくのがおすすめです!
| 最低気温 | R値の目安 |
|---|---|
| 10〜15℃前後(春秋) | R2〜3 |
| 5〜0℃前後(晩秋・初冬) | R3〜4 |
| 0〜−10℃(氷点下の冬) | R4〜6 |
| −10℃を大きく下回る・高標高・極寒 | R6〜 |
参考までに、ぼくは比較的暑がりなので、−10℃でもR値4.3でぐっすり眠れました。
同じ装備でも寒がりの方は、目安より1段高めを検討してみてください。
R値が足りない場合はマットを重ねる選択肢も
もし手持ちのマットのR値が目安より低くても、すぐ高R値のマットに買い替える必要はないんです。
足りない分は、手持ちのマットを重ねて補えます。
重ねて使ったあとに高R値のマット1枚にまとめるかどうかは、軽量・コンパクトさをどこまで優先するかで変わります!
R値は足し算できる
マットを重ねた場合、R値はおおむね合算できます。
たとえばクローズドセルマット(R2程度)と3シーズン用インフレーターマット(R3程度)を組み合わせると、R5相当になる計算です。
定番の配置は、地面側にクローズドセル、その上にエア・インフレータブルマットを敷く形です。
下側を硬めのマットにすることで、上のエア系マットが地面のゴツゴツから保護される効果もあります。
高R値のマット1枚にまとめるかはスタイル次第
ぼくも最初はクローズドセルマットとエアマットを重ねていましたが、バックパックスタイルになってからマットは1枚にまとめるようになりました。
重ねて試してから1枚に集約する、という流れが失敗しにくいです。
まとめ:R値は最低気温で決めて足りなければ重ねる
R値は、身体の熱が地面側へ逃げるのを抑える力を示す数値です。
マットを選ぶときは最低気温とR値を照らし合わせるだけでなく、そのR値がASTM F3340に基づいて測定されているかを確認することも重要です。
また、寝袋の快適温度はR値4.8のマットを前提にした数字なので、マットのR値が足りないと寝袋のスペックは活きません。
R値が足りない場合でも、基本的には手持ちのマットを重ねて使うほうがコスパは良いです。
軽量・コンパクトにこだわるなら、高R値のマット1枚に集約するのがおすすめです。
具体的なマットの使用感は、以下のレビュー記事も参考にしてみてください。
この記事を参考に、冬キャンプでもぐっすり眠れる快適な寝床を整えてみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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