硬い薪でもバトニングで割りたい!ナイフ一本でブッシュクラフトしたい!
そんな方におすすめなのが「KA-BAR(ケーバー)」というブランドの「BK-22」というナイフです。
本記事では、そのBK-22の基本情報や実際に使ってみて感じたメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
この記事一本でBK-22を購入するか判断できるような内容にしていますので、是非最後までお読みいただければと思います!
BK-22とBK-2の違い
本題に入る前に、BK-22に見た目がそっくりなBK-2というナイフとの違いだけ簡単にご説明しておきます。
ずばり、両者の違いはシースの素材です。
BK-2のカイデックスシースは、「固すぎてナイフを抜きづらい」「刃先を傷めてしまう」となどと言われていてあまり評判が良くありません。
基本的にシース以外の違いはないようなので、シースをそのまま使用する予定ならBK-22の方がおすすめです!
ちなみに、BK−22もナイフ本体にはBK-2と印字されています。
KA-BAR BK-22の基本情報
BK-22は創業100年を超える老舗ブランド「KA-BAR(ケーバー)」のナイフです。
BK-22の主な特徴は次の通りです。
BK-22の主な特徴
- 刃厚は脅威の6mm超
- 本体重量400g超の超ヘビー級
- ブラックパウダーコーティングされた真っ黒なブレード
- 刃に優しく機能的なナイロンシース
その他基本仕様は下記表にまとめました。
タング | フルタング |
ブレードの形状 | セイバーグラインド |
総重量 | 約540g |
ナイフ重量 | 約420g |
全長 | 約27.3cm |
刃渡り | 約12.7cm |
刃厚 | 約6.5mm |
ブレード材 | 1095 Cro-Van(56-58HRC) |
ハンドル材 | ザイテル |
シース材 | ナイロン |
これらの情報を元に、実際に使用してみて感じた以下のメリット・デメリットについて詳しく見ていきます。
KA-BAR BK-22のメリット
メリット① バトニング・チョッピングがやりやすい
BK-22最大の強みでもある約6.6mmの刃厚によって、硬い広葉樹の薪でもバトニングで難なく割れます。
節があるものも割ることができたのでBK-22があれば薪割りには困らないと思います!
↑はいつもお世話になっている薪屋さんの薪で、薪によっては斧でもきついこともあるくらい硬いのですが、5~10回ほど強めに叩いたら割ることができました。
刃渡りも約12.7cmとやや長めになっているので最後までナイフの先端を叩きやすいのも大きなポイントです。
また、BK-22は重量がありながら重心も刃先の方に寄っているので、ナイフを木に叩きつけるチョッピングでも破壊力抜群です!
手首の太さくらいの枝を折るのには30秒~1分くらいあれば十分なイメージです。
メリット② 切れ味が良い
BK-22のブレードの素材は「1095 Cro-Van」というカーボンスチールです。
一般的にカーボンナイフはステンレスナイフに比べて硬くて切れ味が良く、研ぎやすいというメリットがあります。
その反面メンテナンスを怠るとすぐに錆びてしまうデメリットもあるので、それが苦でなければ断然BK-22のようなカーボンナイフがおすすめです!
箱出しの切れ味に関しては個体差があるのかもしれませんが、私の場合は全く問題ない切れ味がありました。
今までステンレスナイフしか使ってきませんでしたが、カーボンナイフの切れ味・研ぎやすさには本当に感動しました!
メリット③ ハンマー代わりにもなる
BK-22はグリップエンドの鋼材が飛び出ているので、簡易的なハンマーにもなります。
遠心力は使えない分威力はあまりないのと、面積が狭いので慣れが必要ですが、軽いペグ打ち程度であればハンマーや斧をが無くてもBK-22で代用することが可能です。
メリット④ ナイロンシースが使いやすい
BK-2のカイデックスシースの問題点が解消されていて、何の抵抗も無くナイフを抜き差しできます。
それでいてナイフ固定用のベルトは2本あってガッチリ固定できるので、うっかり抜けてしまったなんてこともなく安全に保管できます。
また、ナイフはどちら向きにも収納できるので、利き腕に関わらず使いやすいのは嬉しいポイントですね。
ナイフ固定用ベルトは最初はちょっと硬いですが、すぐに柔らかくなって簡単に止められるようになります!
表面には小物入れもついていて小型の砥石やメタルマッチなどを一緒に収納できます。
長さ9cm幅5cm厚み2cmくらいのものまでぴったり収まるサイズ感です。マジックテープの止める位置をずらせば長さは最大10cmくらいまで対応可能です。
裏側はベルトがついていて、モールシステムに対応しているのでミリタリー系のバックパックへの外付けがしやすいです!
また、腰ベルト用のループもマジックテープとボタンでワンタッチで開閉できるのでつけ外しがしやすいです。 幅6.5cmくらいまでのベルトであればボタンまでしっかり止められます。
総じて機能的で使いやすいシースです!
メリット⑤ フェザースティックも問題なく作れる
これだけ刃厚・重量があるナイフだと細かい作業がしづらそうと思っていました。
ですが、実際使用してみると切れ味がよくナイフの重量もあって手元が安定するのでフェザースティックは普通に作れました。
もちろん綺麗なものを作りたいのであれば他のナイフを使用しないと中々難しいかもしれませんが、そのあたりは慣れの問題になってくるので実際使い続けてみて判断するのが良いかなと思います。
個人的には思ったより細かい作業も行けるなと言う印象です!
ただ、切れ味が落ちてくると細かい作業はやりづらくなるので、ストロッピングで刃先をこまめにメンテナンスしてあげましょう!
KA-BAR BK-22のデメリット
デメリット① 汚れが落ちにくい
個人的に最大のデメリットが汚れが落ちにくく目立つという点でした。
ブラックパウダーコーティングで表面がザラザラしていて、その隙間に汚れが入り込んでしまうので拭いても中々取れません。
ただ、この点はコーティングを剥がすカスタムをすれば解消できるので、やり方が気になる方はチェックしてみて下さい!
カスタムした今では最高にお気に入りのナイフになりました!
デメリット② ナイフとしては重い
普通ブッシュクラフトナイフは200~300gくらいですが、BK-22は約420gと一般的なものに比べ2倍以上の重量があります。
この重さがバトニングやチョッピングのしやすさというメリットにつながる部分ではありますが、ナイフ以外にも斧や鉈を持っていくような方にとっては少し重すぎるとは思います。
実際使用してみた感じ大抵のことはBK-22一本でカバーできそうなので、斧や鉈持って行かなくてよくなるのであればむしろ軽いとさえ思えます!
デメリット③ 純正ハンドルはグリップが微妙
ハンドルの素材はザイテルというナイロン樹脂で、表面はサラッとしているので場合によっては滑りやすくなることもあります。
とはいえ、ハンドルの前後に大きな出っ張りがあり手にフィットする感じがあるので、私自身はあまり不安を感じたことはありません。
また、手が小さいとハンドルを握るのが大変という情報も目にしましたが、成人男性の平均より少し小さい手長18cmの私は全く問題なく握れました。
自分はだいぶ手が小さい方だと思っていたのですが、手長はほぼ平均とそれほど変わらなかったので一度測ってみることをおすすめします!
もし握りにくければハンドルを交換して自分好みにカスタムするのも1つの手だと思います。
まとめ
今回は「KA-BAR(ケーバー)」というブランドの「BK-22」というナイフのご紹介でした。
- バトニングやチョッピングなどのパワー系の作業では抜群の性能
- 切れ味がよく重量感もあって安定するのでフェザースティック等の細かめの作業もできなくはない
といった感じで、使用目的にあっていればコスパも良いおすすめのナイフだと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事が皆様のナイフ選びの参考になれば幸いです。